HOMEAMBIEXスタッフブログ小野寺ブログ > 旧猪股邸見学@成城学園前

旧猪股邸見学@成城学園前

猪股邸_入口
みなさま、こんばんは。アンビックスの小野寺です。

更新が滞ってしまい、申し訳ありません。。

まさかこのブログが終わったわけではありません。これからも更新をしていきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします

さて、私は先日、というか先月。。吉田五十八(よしだ・いそや)という建築家が約50年前に設計した旧猪股邸を見学してきました。

吉田五十八は、数寄屋建築を近代化した「近代数寄屋」の祖と言われている建築家です。
猪股邸_玄関
玄関が浮いているように見えます。

野暮ったくなりがちな玄関の上がり框を軽く見せています。

かなり細部までこだわって設計されている、この建物の序章です。
猪股邸_建具枠
建具の枠です。

こちらも野暮ったくなりがちですが、存在が消えそうなくらいです。

壁とチリなしです。ここでいうチリとは、壁と枠の段差のことです。普通は枠が壁より少し出っ張ってますよね。

設計もさることながら、なんと言っても職人さんの細やかな仕事の賜物です。
猪股邸_庭
とても趣のある、コケの庭です。

建具はすべて壁の中に引きこまれる設計となっています。
猪股邸_庭2
猪股邸_庭3
上右の写真は書斎から見た庭です。上左は反対に庭から書斎を見た写真です。

最高の場所です。木々が揺れる音などがとても心地よく響きます。

そして、おそらく、ここは洋間なのでイスに座ったときの目線を最優先して設計されています。床に座ったとき、立っているとき、それぞれいいのですが、ダントツであの場所のあのイスに座ったときが最高です。
猪股邸_ピクチャーウィンドウ
ウォークインクローゼットからふと窓を見ると、この絵が見えます。

ピクチャーウィンドウですね。景色を切り取る窓です。

なんとも絶妙な位置・高さ・大きさでした。
他にもいろいろと感じたことがありました。写真に撮りきれませんでした。

昔、ミース・ファン・デル・ローエという建築家が「神は細部に宿る」と言いました。

私はこの言葉を常に心に留めるようにしています。

細かいことをないがしろにしてはいけません。「そこは誰も見ない」、「使う人には関係ない」という次元の話ではありません。繊細なディテールの積み重ねが「全体」となったときに、はじめて人々に影響を与えるのだと思います。「なんかいいなぁ」という空間は、必ずと言っていいほどディテールが詰められています。

旧猪股邸もそうでした。それが圧倒的でした。

例えば、数本の建具の高さが少しでもずれていたら、それに気付かなかったとしても、人々が抱く感情にはズレが生じるのだと思います。

どこにも吉田の「妥協」はなかったように思います。

かなりエラそうなことを言いました。

ごめんなさい



これが50年前に設計されたとは思えませんでした。新鮮な建築でした。



また、この旧猪股邸は行政と民間団体が力を合わせて管理しています。

いいものは残す、守る。

いいですね


関連のAMBIEXスタッフブログを見る
TOPへ戻る