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電磁波から身を守ろう

わずかな電磁波に反応し、頭痛や吐き気、体の痛みに悩まされる「電磁波過敏症」に悩む人がいます。そうでない人も、日常で電磁波にさらされると大脳の血流が低下し、慢性疲労を引き起こす一因にもなっていると言われています。

世界に遅れる日本の電磁波対策

欧州国を中心に世界中で電磁波の被害は意識されています。WHO(世界保健機関)でも、2007年に「0.3~0.4マイクロテスラの曝露によって小児白血病のリスクは増加するという結果が偶然である確率は低い」としています。

日本での対応はICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)の急性影響への基準に合わせ、長期的影響の予防措置を訴えるWHOの勧告は因果関係が断言できないということで基準や対策がとられていません。
電場と磁場
         図:電場と磁場のイメージ(提供:株式会社レジナ)

電場と磁場 ーそれぞれの対策ー

たとえばランプがあるとして、明かりがついていなくてもスイッチのところまでは電圧がかかっていて、そこには「電場」が発生しています。さらに、スイッチをONにすれば電流が流れます。電流が流れると今度はその周囲に「磁場」が発生するのです。

電場と磁場では対策が異なります。電場はアースをとること磁場は距離を置くことで影響を軽減することができます。

アースはアース付コンセントがあれば、簡単にとることができます。アース付コンセントがなくても、後付で設置できる機器もあるので、そうした機器を使うのもいいでしょう。

磁場は距離を置くこと。さらに電流に比例するので、家電のアンペア数の高いものほど離れて使うことが大切です。

設計のときにできること

鉄筋とアース
●電柱から軒先などに取り付けられる引込線の取付点には、強い磁場が発生します。したがって、取付点は寝室や子供室など長期間滞在する部屋への配置は避けるようにします。また、配線はなるべく建物外周部や部屋の隅を通るようにします。

●分電盤は交流電流が集まるので配慮が必要です。長時間滞在しないところ(洗面室など)に設置するようにします。

●電場はスチール等の導体で対象物を囲むことで低減することができます。分電盤やコンセントボックスなどはスチール製を採用します。

外壁や基礎からアースをとり、金属や鉄筋に発生する電場に対しても対策をとります。

蛍光灯は強い電磁波発生源となり、場合によっては体からの距離も取れないため、できるだけ使用しないようにします。電磁波のほとんど発生しない白熱灯や、PSE法(電気用品安全法)に適合したLED電球などを極力採用します。




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