四谷保育園木質化リフォーム＠東京都府中市

・竣工年：2016

・所在地：東京都府中市

・構造：木造

・規模：地上2階のうち1階部分

・工務店：素材工房

保育園の木質化リフォーム事例です。

モンテッソーリの思想を取り入れ、自然の中からの学びを大切にしている園です。

「木育」を進めるにあたり、園舎の木質化リフォームをしました。

床材、腰板、建具、ウッドデッキなど全てに多摩産材（西川材）を使用することで、東京都の助成金を利用しています。

保育園を運営しながら週末のみの工事となりましたが、先生方のご協力もあり予定通りスムーズに完成できました。

玄関から廊下を見る
杉板の床と壁に無垢の杉を使用し、杉の香りに柔らかく包まれます。
各部屋の建具は天井までめいっぱいとし、壁と同化させています。

ホールR壁
唯一板張りがないしっくい壁です。
壁を美しくみせるため、廻り縁や巾木などの要素はなくしました。
そして、壁のしっくい塗りは全てオーナーのご主人がDIYで塗られました。

幼児室A
収納建具も壁と同化するようにスッキリと設えています。
広葉樹の引手はシンプルな形状とし、幼児の手が届かない位置に設置しています。

幼児室Bから幼児室Cを見る
部屋間の出入り口の幅を大きくし、用途に応じて建具で仕切れるようにしています。

幼児用トイレ
廊下との段差をなくし、出入口もオープンにし、床と壁を無垢の杉材で覆いました。
裸足でも温かみのある空間となりました。
外壁や床下にウール断熱材を充填し、北側の水回りでも快適に過ごせるようになりました。

ウッドデッキ段差解消
広がりを感じられるようにウッドデッキを室内高さに合わせて設置しています。
隙間となるサッシ溝の部分には、内外を連続する仕掛けとして、大工さんに取り外し式の木敷居を作ってもらいました。