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国産木材の家は快適!

日本の住宅では国産木材は3割しか使用されていない

木材の供給量と自給率
●需要の減少や外国産丸太の輸入制限により国内の製材所が減少し、バブル期の需要増加に応えられず、輸入製材のシェアが増えた。

●国産材に占める乾燥材の比率が低いことや強度等の品質が不明確で信頼されていない。

●森林率世界第2位の我が国の豊富な資産が有効に活用されず、経済・地域活性にマイナス。

●林産地が活性化せず森の手入れが行き届かないため、森の治水能力が落ち、自然災害や環境破壊につながる。

しかし、国民の8割が木の家に住みたいと思っている

木材住宅へのニーズ
右のグラフは「新たに住宅を建てたり、買ったりする場合、どんな住宅を選びたい?」というアンケートの結果です。

住宅に国産材を使いたい住まい手のニーズが、つくり手に反映されていないということが読み取れます。

木材の調湿性能を活かす

その手触りや木目の柔らかさ、香りなどから、私たちは「木は心地よさを与えてくれるもの」と実感を通して知っています。また、木材は調湿性・断熱性・芳香成分など、快適性や健康に作用する多くの特徴を持っています。

住まいで多くの木を使うことは、そこで住む人にどのような影響を与えるのか、実測によって温湿度の変化と快適性のシミュレーションを行いました。(下図参照)
木材多用住宅の実測
木材多用型住宅の温熱環境は、外気に比べて安定していることが分かります。これは、躯体の断熱性能と内装材の木材による調湿・調温性能が働いている影響と考えられます。
内装木材の室内表面積量を「木材使用なし」「床と天井のみ木材使用」「全面木材使用」と3つのケースに分け、室内快適性に関するシミュレーションを行いました。

その結果、夏期・冬期ともに「全面木材使用」のケースが「木材使用なし」のケースに比べ、室内快適性が高くなることが分かり、また、材の厚みを増加させることでさらに快適性が増すことも確認されました。(下図参照)
木材使用量別のシミュレーション
PMVとは、Predicted Mean Vote 「平均予想温冷感申告」。温熱環境に関する空気温度、放射温度、気流、湿度といった物理的要素と、着衣量、活動量(代謝量)を示す人間的要素の6つがどのような複合効果を持つかを評価する指標です。
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