他にもいろいろと感じたことがありました。写真に撮りきれませんでした。
昔、ミース・ファン・デル・ローエという建築家が
「神は細部に宿る」と言いました。
私はこの言葉を常に心に留めるようにしています。
細かいことをないがしろにしてはいけません。「そこは誰も見ない」、「使う人には関係ない」という次元の話ではありません。繊細なディテールの積み重ねが「全体」となったときに、はじめて人々に影響を与えるのだと思います。「なんかいいなぁ」という空間は、必ずと言っていいほどディテールが詰められています。
旧猪股邸もそうでした。それが圧倒的でした。
例えば、数本の建具の高さが少しでもずれていたら、それに気付かなかったとしても、人々が抱く感情にはズレが生じるのだと思います。
どこにも吉田の「妥協」はなかったように思います。
かなりエラそうなことを言いました。
ごめんなさい

これが50年前に設計されたとは思えませんでした。新鮮な建築でした。
また、この旧猪股邸は行政と民間団体が力を合わせて管理しています。
いいものは残す、守る。
いいですね